技術以上に見られているものがある。

こんにちは!
風間一花です♪

実は私、現在は声の提供をしておりますが、過去には児童劇団に入って人形劇の上演をしていました。ボランティアではない、お金を頂くれっきとした職業です。

ワンボックスカーに荷物を積んで、上は北海道から下は九州まで。保育園・幼稚園・児童館・小学校…。

舞台のセッティングから人形操作、音響、演技まですべて自分たちでこなしていました。

その時に、私が勇気を貰った時のおはなしをすこし、ブログに書こうと思います。

この話は特に、

・やりたいことがあるけど迷っている
・本番前日で心細くなっている

そんな方に読んでほしいなあ、と思います♪

ド素人から始めた人形劇役者。

地元長野から上京し、始めた人形劇。きっかけは子供の頃に入っていた児童クラブで人形劇や影絵をよく見ていたことから。

やってみたいなぁ~とぼんやりと考えていました。

勿論、本格的な人形操作などやったことがなく、私がやったことがあったのはせいぜい、切り取った画用紙に割り箸を張り付けて…なんて簡単なもの。

東京に上京し、人形劇団の面接に受かり意気揚々としていた私。

でも、造形のプロが人形やら小物やらを次々生み出していく作業場を手伝いながら、私はふと思いました。

「わたしがこれうごかすの??」

(すみません…)

私が受け持つ演目は二人劇。お相手は大手人形劇団にも所属していた歴の長い先輩。

そして蓋を開けてみると、私の入団から、劇団が新作を引っ提げて巡回人形劇が始まるまで、ひと月とちょっとしかありませんでした。

「あと一ヶ月ちょいで、お金を頂けるくらいまで、私うまくなれるの…!?!?」

やりたいっていう熱意だけで入ったド素人の私。生み出された可愛い人形たちを眺めながら、

改めて事の重大さに愕然としていました。

必死の稽古と、震える本番。

その劇団には東北にも別で稽古場があり(家二つ分くらいの土地…!)、本番までのひと月ちょっとは、そこで毎日毎日人形劇と向き合っていました。

基本的な人形操作の仕方に加え、台詞を覚え音響のタイミングを覚え(音楽は舞台下に隠されたスイッチを足で踏んで流す)…

すさまじい情報量を朝から深夜までつめこみ、軽く知恵熱もだしつつ…(笑)

最後まで通しが出来たのは本番一週間前。東北の稽古場から東京へ戻る期限ぎりぎりでした。

最初の上演場所は、茨城県にある保育園でした。

東京の事務所朝5時に集合。もう胃が痛くて痛くて死にそうでした。

園庭に車を入れさせてもらって、お遊戯をするホールにボンボンと荷物を搬入して。

仕込みをしている時も怖くて、怖くて手がずっと震えていました。

9:30が上演開始時間。園児たちが先生に連れられてホールへ入ってきました。

今回保護者の方々も観賞するようで、20名近くはいらっしゃったと思います。

子供は正直です。

「みたくな~い!」「外で遊びたい~!」

そんなストレートな声も聞こえてきます。

上演時間は50分。

「よろしくお願いします」と共演の先輩に挨拶して(先輩も手が震えてる)

ド素人だった私が、初めて人形劇役者として人前に立ったのです。

技術以上に見られているもの。≪笑顔≫

結果。

大成功でした。

園児たちも先生方も保護者の皆様も。

時に笑い、時には怖がり(怖がりすぎて泣いちゃう子も…)、応援して、手拍子して。

私たち役者と人形たちと一緒に、物語の世界を共有してくれました。

(上演が終わってほっとして、舞台裏で思わず先輩と抱き合っていました(笑))

上演後、園児たちが口々に面白かった、人形すごかった!と感想を言ってくれて、本当にうれしかった。

そして、人形を使ってお見送りしている最中、一人の保護者の方に言われた一言に、私はハッとしました。

「私、今度子供会で劇をやることになっていて、正直嫌だな、と思っていたんですよ。

でも、今日の人形劇観て、やろうって思ったんです。劇も面白かったし、何よりもお二人とも本当に楽しそうだったから。私もやりたいなって。」

(私たちは所謂黒子のような面はつけておらず、姿をみせて上演をするスタイルでした。)

そう、お客様は技術以上に見ているものがあるのです。

それは、

≪楽しんでいる姿≫

です。

人形劇じゃなくても、歌でもなんでも。

人は、あなたの楽しんでいるその姿に、心を奪われ、楽しんでいるその笑顔に、惹かれていくのです。

技術は二の次、とは勿論言いません。まだまだ拙い操作ですし、改良点は沢山あります。

でも、お客様は確かに、私達演者と時間を共有してくれました。

自信がない、と縮こまらず、思いっきり楽しむ姿に、お客様は必ず答えて下さるのです。

楽しんだもの勝ち!

本番前って、怖いですよね。

上手くいかなかったらどうしよう…笑われたりしたら…つまらないって思われたら…

なんて、追い詰められているかもしれません。

私も今でも、怖かったりします。なので、自戒をこめて書いていたりします。

上手くやろうとか、失敗したら、とか考える必要はありません。

あなたは本番を迎える今日まで沢山そんなこと考えてきたはずです。

本番は、どうかその世界で生きることだけを考えて下さい。

思いっきり楽しんでください。

必ず、お客様は答えて下さいます。

結果的には、開き直って楽しんだもの勝ちなのですよ♪

では♪

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